本稿では優待クロスをする際にどの証券口座を選んだらお得なのかについて解説しています。
優待大好き!とくさんです。
優待クロスを始めて、早3年。
毎月5000〜1万円分ほどの優待をいただいています。
大もうけはできませんが、家計は大助かりです。
優待クロスをするにあたってネックとなってくるのが、クロス費用…。
なるべく費用は抑えたいですが、手数料が証券口座ごとにちがうのでややこしいですよね。
今回、「どの証券口座でクロスすればお得か」簡単にわかるようにチャートを作ってみました!
よかったら参考にしてみて下さい。
比較する証券口座について
優待クロスができる証券口座はいくつかありますが、代表的な4つの証券口座で比較していきたいと思います。
比較するのは、
です。
優待クロスをするときは、「信用売り」と「現物買い」を同じ株価で注文することになるのですが、下の表のように手数料が各証券会社バラバラになります。
(手数料コースは①1日の約定金額で決まるタイプと、②1回の約定金額で決まるタイプがありますが、取引件数が少ない場合は1日タイプの方が手数料を抑えやすいので1日タイプで比較しています。)
手数料 | 一般信用売 | 制度信用売 | 現物買 | 備考 |
SMBC(ダイレクトコース) | 0円 | 0円 | 137円〜 | 制度信用買→現引がおすすめ |
SBI証券(ゼロ革命) | 0円 | 0円 | 0円 | 条件クリアで手数料無料 |
楽天証券(ゼロコース) | 0円 | 0円 | 0円 | SOR利用同意必須 |
auカブコム証券(1日定額) | 0円 | 0円 | 0円 | (1日の約定合計100万円まで)クロスで使う場合は往復なので実質50万円/day |
SMBC日興証券は「信用取引手数料ゼロ」がウリの証券会社なので、信用取引に関しては上限額を考えなくてもいいのですが、現物買いに必ず手数料がかかるので、いったん信用取引で買ってから現引する必要があります。
例えば、10万円の株(株価1000円で100株)を買う場合、
- SMBC日興証券で10万円の株を買う場合の手数料
- 現物買い…手数料137円
制度信用買い→当日に現引…手数料約6円
と、かなりの差になります。
制度信用買いした当日に現引するのがお得ですが、よく忘れます…。
ちなみに、優待クロスにかかる費用は手数料以外にも貸株料・事務管理費があります。
こちらも証券会社ごとに違っていてややこしいです。
貸株料 | 一般信用売 | 制度信用売 | 備考 |
SMBC(ダイレクトコース) | 無期限1.40% | 1.15% | 短期なし |
SBI(ゼロ革命) | 無期限1.10%
短期3.90% | 1.10% | 短期15営業日前から |
楽天証券(ゼロコース) | 無期限1.10%
短期3.90% | 1.10% | 短期14日前から |
auカブコム証券(1日定額) | 長期1.50% | 1.15% | 短期なし 一般信用はプレミアム料がかかる場合も |
事務管理費は、30日経過ごとにかかってきます。
優待クロスを前月から仕込んでおく場合にかかります。
権利確定日まで30日未満になる時はかかりません。
事務管理費 | 100株あたりの費用 |
SMBC | 0円 |
SBI | 110円 |
楽天証券 | 110円 |
auカブコム証券 | 110円 |
一般信用売りの優待クロスの場合
まずはオーソドックスな、一般信用売りで優待クロスをする場合です。
一般信用売りの優待クロスは、SMBC日興証券がお得な場合が多いです。
楽天証券の一般信用・長期でクロスするのが一番安上がりなのですが、一般信用売りの在庫がないことも多いです。
SMBC日興はひんぱんに在庫が出てくる印象です。
制度信用売りの優待クロスの場合
制度信用売りのクロスの場合は、一般信用売りのように在庫を気にしなくてもいいので、一番費用が安くなる権利日前日に仕込むことになります。
しかし、制度信用売りでは「逆日歩」という費用がかかってくるので、まず制度信用売りクロスをやるかやらないかということから始まります。
一般信用売りができる場合はそちらを優先した方がリスクは少ないです。
また、株主優待が「クオカード」「飲食割引券」の場合は、人気なのが災いして逆日歩が高額になりやすいので避けるのが無難です。
配当の出る銘柄の場合は、信用取引の「配当落調整金」と、現物株の「配当金」でかかる税率が違うためちょっとお得になるので、逆日歩がついても相殺できる場合もあります。
↓詳しくは下記記事も参考になさって下さい。
逆日歩は、あとにならないと分からないのでギャンブルみたいなところがあります。
そのリスクを踏まえた上で、「制度信用クロス、やる!」となったら次は「どの証券口座でするか」になります。
制度信用クロスのコストを抑えるには、欲しい銘柄の株価によって証券口座を選んでくことになります。
1番は、制度信用売りの貸株手数料が1.10%でいちばん安い楽天証券です。
ただし、いちにち定額コースで1日の取引金額が100万円を超えてしまうと、手数料は一気に2000円になるため、注意が必要です。
新しくできた手数料コースの「ゼロコース」なら取引金額の上限は気にしなくてOKです。
2番目のSBI証券も、楽天証券と同じで貸株手数料は1.10%となっています。
アクティブコースだと1日の取引金額が現物買い100万、制度信用売り100万まで手数料ゼロなので安心です。
新しくできた手数料コース「ゼロ革命」の条件を満たせれば、こちらも取引金額の上限は気にしなくてOKです。
3番目のauカブコム証券は、貸株手数料が1.15%と、楽天・SBI証券より少し高くなります。
さらにこちらは、1日の取引金額が100万円を超えると手数料が2000円になります。
制度信用クロスにはあまり使いたくないかな、と思っています。
個人的にアプリが使いにくいと思います。
4番目のSMBC日興証券は、コストはそんなに変わりませんが、とにかく現引忘れのリスクが高い!
忘れたら株主優待ももらえず、ただただ悲しいことになります。
SMBC日興証券は、余裕を持って一般信用クロスで使うのがベストです。
まとめ
優待クロスはどの証券会社でするのがお得なのか、まとめてみました〜!
クロスだけならSMBC日興証券が最強かな〜?と思いますが、楽天証券やSBI証券もいいですよ!
auカブコムはプレミアム料が追加されるのがつらいところです。
優待クロスをうまく使って、お得な暮らしをしていきましょう!
以上です〜!
読んでくださってありがとうございました〜!
とくさんおすすめ証券口座
とくさんのおすすめ証券口座のご紹介です。興味のある方はぜひ〜!
SMBC日興証券
優待クロスをするなら、SMBC日興証券はマストハブ!
手数料の上限を気にしなくてもいいし、絶対欲しい銘柄がある場合も、1ヶ月以上前から確保しても管理費がかからない!
「買い」の時にワンステップ操作が多いのが玉にキズです。
SBI証券
SBI証券は、バランスがいい証券会社です。
優待クロスだけでなく、クレジットカードの投資信託積立もできますし、投資信託の残高に応じてポイントがもらえたりします。
2023年9月以降は日本株の売買手数料を無料化!してくれています。
さらに「はじめて信用」という、株取引経験の少ない方も信用口座を開設できるプランもできて、クロス初心者に優しくなりました。
楽天証券
一般信用・長期でクロスするなら、楽天証券!
制度信用クロスをするにも、楽天証券!
SBI証券同様、クレジットカードで投資信託積み立てもできます。
アプリも見やすいし使いやすいです。
ただ、楽天全体でサービスの改悪傾向になっているのが気になるところです。
→楽天証券
auカブコム証券
auカブコム証券は、クロスコストはあまり安くないのですが、一般信用売りの在庫はけっこう最後の方まで残っています。
プレミアム料に気をつけながらクロスするといいと思います!
裏技的に、一般信用売りはauカブコム、現物買いはSBI証券で行って、権利落ち後にそれぞれ買い戻し、現物売りをするやり方で使うのもありかなと思います。(確定申告が必要になる場合もあります。実際にやらかした参考記事はこちら。)
auカブコム証券はauじぶん銀行の預金金利を上げるのにも役立ちます。
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