こんにちは〜!とくさんです!
新型コロナウイルス感染症の確定診断といったら、PCR検査ですよね!
しかし、もう一つ感染を調べる方法があります。
抗原検査です!
最近ではドラッグストアに抗原検査キットが売っていたり、高齢者施設や保育所などには国から配布されたりしているようです。
しかしこの抗原検査キットも使い時を誤ると、正確さがガクッと下がってしまいます!
抗原検査キットの種類
抗原検査キットには大きく2つの種類があります。
- 研究用
- 体外診断用医薬品
です。
この二つの違いは「厚生労働省の認可が出ているか」と「検査方法」です。
研究用の抗原検査キット
「研究用」はドラックストアやインターネットで比較的お安く手に入れることができますが、厚生労働省の認可は降りていません。
お墨付きがないので、何かあっても自己責任となります。検査結果の信頼性も担保されていません。
厚生労働省からも、感染の有無の判定に使わないようにとお達しが。→参考はこちら
しかし、唾液検査できる物が多いのでハードルが低いです。
価格も安く、1000〜3000円で買えるものが多いです。
体外診断用医薬品の抗原検査キット
こちらは厚生労働省からお墨付きをいただいた抗原検査キットです。
検査のタイミングさえしっかりしていれば、PCR検査と同等の結果が得られます!
体外診断用医薬品として認可された抗原検査キットは厚生労働省HPに記載されているものだけです。
病院などで医師の判断で使用する場合は、保険も適用されます。
これはPCR検査も同様ですね!
自己判断で検査をする場合は自費となり、医師が必要と判断すれば保険が使えます。
しかし、値段は5000円〜と研究用の抗原検査キットよりも高額です。
さらに、検査方法は鼻腔ぬぐい液もしくは鼻咽頭ぬぐい液と、一般の方では難しい方法となっています。
使用する場合は、検査に関わる研修を受講した職員が最低一人必要です。
※(追記)令和3年9月28日より、薬剤師より説明を受けて書面に同意・サインできれば、使用可能となりました!家にストックしておいて、症状がある場合にご自身で検査していただくかたちです。
参照:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症流行下における薬局での医療用抗原検査キットの取扱いについて
個人用というよりは、職場などで常備しておいて、体調が悪くなった職員に使用するのが主流となっています。
参考:厚生労働省HP
PCRと抗原検査の違い
PCRと抗原検査では、PCRの方が感度が良いです。
抗原検査は感度が低いので、感染していてもごく初期の時は陰性に判定されることがあります。
また、PCR検査は唾液でできますが、抗原検査は厚生労働省認可のものは鼻腔ぬぐい液もしくは鼻咽頭ぬぐい液です。
抗原検査はいいとこなし?そんなことはありません!
抗原検査のいいところは、場所を選ばないことです!
PCRだと専用の検査機器がないと利用できませんが、抗原検査は簡易キットを使えばどこでもできます。
小さなクリニックでも、検査の訓練を受けた人がいる場合は職場でも可能です!
追記:R3.9.28よりあらかじめ薬局で使用法など説明を受けた上で購入し、体調が気になる時にセルフチェックとして使えることになりました!
まとめると、
PCR法…感度が良い・唾液でできる・検査機器がないとダメ
抗原検査…どこでもできる・感度はPCRに劣る・ぬぐい液の採取が難しく、研修を受けた人が必要⇨※購入時にしっかり説明を受ければOKに!
なかなか感度が良くて簡単な方法は今のところないようです。
抗原検査キットもタイミングをしっかりすれば確定診断に使える
感度が悪いという抗原検査キットですが、タイミングさえしっかり守れば、PCRと同等の陽性判定率になります。
それは、
発症から2〜9日までの、ウイルス量の多い時期に検査をすることです
逆を言えば、
症状がないのに抗原検査しても意味があまりないということです…。
無症状のコロナ感染者を見つけるには、PCRしかなさそうです。
(PCRも完璧ではありませんが)
抗原検査キットを使うなら、発熱や咳・味覚嗅覚異常など、疑わしい症状が出てからでないとダメですね。
参考:厚生労働省HP
特例で薬局で体外診断用医薬品の抗原検査キットを入手できることに
令和3年9月28日より、特例として薬局で体外診断用医薬品の抗原検査キットを購入できるようになりました!
これまでも会社や施設などが職員用に購入するケースはありましたが、今回は個人での購入が可能です。
ただし、陰性の証明には使えないので、あくまで「コロナかも?」と思った時のセルフチェック用です。
症状が出てから買いに行くのではなく、あらかじめ購入しておいて、体調が気になるときに使うためとのことです。
検査法は鼻腔ぬぐい液を採取するやり方です。
この後の検査方法は、どのメーカーの抗原検査キットかによって少しずつ変わるのですが、
①ぬぐい液を採取した綿棒を付属のチューブに入れて、綿棒を回転させる。(検体の抽出)
②チューブに入った検体を、決められた滴数だけ、キットの滴下部に滴下する。
③決められた時間放置(8〜15分:キットにより異なる)→線が浮き出ている場所で陽性かどうか判定する。
こんな感じです。
医療用抗原検査キットの一つを販売するデンカさんのHPの動画はわかりやすかったので、よければ参考にされてください!⇨デンカHP
実際の時は、ご自身の使う検査キットの使用法を必ず守ってください!
まとめ
抗原検査キットについてまとめてみました〜!
ドラッグストアやネットで手に入る抗原検査キットは唾液で検査できるので便利ですが、精度は国のお墨付きはもらえていません。
しかし、お墨付きの体外診断用の抗原検査キットは検査法がぬぐい液のみでハードルは高いです。
さらに抗原検査キット自体、感度はPCR検査に劣るため、検査するなら発症後しか意味がないです。
抗原検査キットで陰性の証明は不可能なようです。
しかし、もし仮に、そんな感度の悪い抗原検査キットで陽性が出たとしたら…。
自主隔離&保健所に連絡がいいのでしょうね。
最近は少しコロナ感染者数が落ち着いてきたので、このまま収束に向かうことを願っています。
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